よく見ると「くさかんむり」と「耳」の間に「口」が入っている。

はずかしい!(赤面)。

「芸人は河原乞食といわれたように、士農工商の下にいる身分の賎しい者という考え方があった。どんなに豪壮な建築の劇場であっても、柿葺の粗末な掛け小屋でございますという謙虚な気持ちを失わず、コケラブキの小屋が完成したことを披露するという意味で、新劇場の初興行をコケラオトシといったのであろう。」

以下、萩谷先生の言葉を引用しよう。

これで「こけらおとし」となぜ読めるのか。

ところで、粗末な小屋を意味する柿葺という言葉をなぜ使うのだろうか。

萩谷朴先生の「語源の楽しみ」(新潮文庫)を開く。

先日「こけらおとし」公演を観てきた。

「柿」は果実の柿ではない。材木を薄く削りだした細片=こけらのこと。

「かき,モンクレール レディース?きのこ?おとし」とは何だろう。

ふと、気が付いた。

萩谷朴著「語源の快楽」(新潮文庫)より

柿葺は「こけらぶき」と読む。

コケラオトシという言葉にはそんな精神がこめられていたとは知らなかった。

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瓦葺(かわらぶき)板葺(いたぶき)茅葺(かやぶき)などのように、

出ておりました。以下要点をかいつまみますと????

「落」は落着、落ち着く、精進落しなど、終える意味の落。

「葺」は茸とは別の字

つまり、柿葺の劇場の完成を意味し、転じて新劇場の初興行のことを表す。

話題の新歌舞伎座。歌舞伎ファンのひとり、我が家のミキも、

その時持ち帰ったパンフレット表紙に「柿葺落四月大歌舞伎」と書かれているのに、

こんなときの強い見方。

頭の中に???が一杯になった。